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もっと看護を学びたい

看護・医療・健康について書いています。

看護師がお薦めする病気を題材とした本

看護

ツレがうつになりまして。

ツレがうつになりまして。 (幻冬舎文庫)

鬱病の患者さんを知り、理解ができる本だと思います。

スーパーサラリーマンだったツレがある日、突然「死にたい」とつぶやいた。会社の激務とストレスでうつ病になってしまったのだ。明るくがんばりやだったツレが、後ろ向きのがんばれない人間になった。もう元気だったツレは戻ってこないの?病気と闘う夫を愛とユーモアで支える日々を描き、大ベストセラーとなった感動の純愛コミックエッセイ。

友人・知人から病気の質問されるのは看護師あるあるだと思いますが、
「家族や身近な人が鬱って言われて・・・どうしたらいい?」と
質問されることが時々あります。時々どころかいっぱいあったかも。
社会的に精神疾患はまだ偏見があり理解されない部分もあります。
まず周囲の人間が理解することが大切だと思います。
コミックエッセイだから読んでも暗い気持ちにならず、病気のことが知れる良著。

 

がんフーフー日記

がんフーフー日記

闘病記の人気ブログが書籍化された本です。

長年の友人関係にあったふたりは、どこにでもあるような新婚生活を過ごしていた。ところが、体調不良を訴え続ける妻が検査を受けた同9月、腸に悪性の腫瘍があると、告げられる。そして妊娠9月目で、帝王切開で長男を1481グラムで出産。その後、妻の病状は、徐々に悪化し、抗がん剤治療などの副作用に苦しみ、実家の福島県いわき市に戻る。

癌の闘病記とテーマはめちゃくちゃ重いですが、
この本は軽く読める、そして笑える。心が温まる一冊。
著者の清水さんは奥さんの闘病当時、雑誌の編集者だったそうで
その為か読みやすい文章だと思いました。。
医療者が患者さんと関わるのは、ほぼ病院などの施設内のみですが、
家族はずっと闘わなくてはならないですからね。
闘病する家族の心情や病院の外での出来事に、号泣しました。

 

ぼくたちの家族

ぼくたちの家族 (幻冬舎文庫)

病気したお母さんを夫と息子たちが懸命に助けようとする小説です。

家族の気持ちがバラバラな若菜家。その中を取り持ってきた母の玲子の脳にガンが見つかった。突然の出来事に狼狽しつつも玲子のために動き出す父と息子たち。だがそんなとき、父が借金まみれだったことや、息子たちが抱いてきた家族への不満が露になる……。近くにいながら最悪の事態でも救ってくれない人って何?家族の存在意義を問う傑作長編。

現在の精神科医療やセカンドオピニオンなどが表現されていて
考えさせられる作品でした。著者の実体験を基に書いた作品だそうです。
病院では、本当に何も助けられないなと思いました。
家庭問題が治療の妨げになるなら、
医療者も介入した方がよいと思う場面も実際にはあるのですが
なかなか踏み込めない現状があります。いろんなしがらみがありますね。

 

聖の青春

聖の青春 (角川文庫)

病気を題材にした作品ではありませんが、闘病の様子が描かれています。 

 重い腎臓病を抱えながら将棋界に入門、名人を目指し最高峰のリーグ「A級」での奮闘のさなか、29年の生涯を終えた天才棋士村山聖。名人への夢に手をかけ、果たせず倒れた“怪童”の歩んだ道を、師匠森信雄七段との師弟愛、羽生善治名人らライバルたちとの友情、そして一番近くから彼を支えた家族を通して描く、哀哭のノンフィクション。

実話に基づく涙なしには読めない感動物です。
しかし思いっきり医療者の立場から感想を言うとすると、
コンプライアンスと患者対応について考えさせられる作品。
医療における「コンプライアンス」という用語は主に
患者さんが医師の指示を聞いてくれるか?ということに使ったりします。
命より将棋を優先する生き方をしていたんですよね。
治療も当初は拒否していましたが、医師が手術を受けるよう説得したそうです。
こういう経過を辿る患者さんって早めに介入していれば
こんなに若くして亡くなることってなかったんじゃないか?と思うんですよね。
もし将棋倶楽部のおっさんの中に熱心な医療者がいれば変わってたかも?とか
そういう風に思いました。
村山聖氏が亡くなったのは1998年ですが、
未だがん治療と社会生活との両立は難しいまま変わっていない現状ですね。

 

本が好きでいろいろと読みますが、
小説もノンフィクションも医療者目線で読むといろいろ面白いです。
良い本があればぜひ教えていただきたいです。